サンセットのカルマ by ジョーディー・スミス
ハワイはとてもスピリチュアルな島国。
歴史も神話に基づいているほど。
そして神聖な場所が多くあり、それはサーフポイントにもある。
ノースショアの神聖なサーフポイントとしてよく知られているのはワイメア、そしてサンセットもその一つ。
写真は私のベストフレンドのメルおじさんのサンセットでのショット。
サンセットは、若い頃からメルがサーフィンに通い続けた場所。
白線の中にサンバイザーをかぶった女性の顔があるの見えますか?
これはメルのおばあちゃんです。
メルは、まったく同じ顔をしているおばあちゃんの写真を持ってきて、比べて見せてくれました。
そして、トリプルクラウンのサンセットでのコンテストでもスピリットを感じさせるドラマがありました。
南アフリカのジョーディー・スミスは去年ここで驚きの準優勝を決め、翌年からWCTに入れました。
彼が世界的に有名になったのはこのコンテストから。
今年ラウンド4でサニー・ガルシアと一緒のヒートだったジョーディー・スミス。
調子良く、2位に5点差をつけて1位についていた。
サニーはこの大会で決勝までいければWCTへ上がれるというところ。
あと2.8点とれば、次へ上がれる。
でもヒート終了間際になんと板を折ってしまったのです。
するとつかさずジョーディーはリーシュをとり、自分の板をサニーへ渡し、そしてあの巨大なサンセットの波の中を泳いで帰ったのです。
結果サニーは3位落ちしてしまったものの、強敵サニーが上がれば、次のヒートで自分が大変なのにも関わらず、サニーのWCTを応援したこのとっさの行動は周囲を驚かせました。
そして次のヒートからは何と大会初の10点を決め、決勝まで1位上がり。
今年WCTでは調子悪く、もしかしたら来年WQSへ降格してしまうかもしれないほど調子が悪かったのが嘘のよう。
決勝では惜しくも4位だったけれど、驚きの調子の良さにこの日の話題の的となりました。
彼の思いやった行動が、サンセットの神様に伝わったのかな?